Shinya

アイミル

3月に中村佳穂さんの「NIA」というアルバムが出てよく聴いている。キラキラしていて元気があって春が似合うアルバム。

今、言葉が何枚も皮を被っている。インターネットでは自分から出る言葉イコール自分のイメージだ。だから自分がどのように見られたいのか、何をどのようにどのポジションから言うのかなどなど、言葉は外に出るまでいろいろな経路を辿る。つまりたくさんの皮を被っている。僕も言葉の皮は厚いほうだ。感情が先立つ言葉が少なくなってさみしい感じがする。でも本当はもっとくだらないことを言ったりして笑いたい。

中村佳穂さんの曲は「感情」って感じだ。見てくれを取っ払って歌っているところに気持ちよさを感じて惹かれるのだろう、この春に何度も聴いている。

あぁ もしもしかして 私は今最強なんじゃない
(勘違いでもいいじゃん キラキラしてるね もっといってみちゃいな)

(KAPO)

世界は言ったもんで作られていくわわわ
沢山”言うのだ”
背伸びして言ったもんも似合ってゆくわわわ
怖がりは惜しい気するよ

(アイミル)

うっかり稼いで豪遊してみたい
大金つぎ込んで失敗すらしてみたい

(Q日)

人には必ず見えない力がいる
優しい人から舞台を降りる必要はないから

(NIA)

諦めているわけないじゃない
けど吐きそうになるんだよ
他の人には届かないものがあるんだよ
どうにかよりよく、どうにか…って足掻いてる

(MIU)

たっぷりの愛嬌を込めつつ眼差しがすごくやさしい。中村佳穂さんと小さなライブ会場で一度だけお話をしたことがある。まっすぐに目を見て正面から話してくれる方だった。惹き込まれるとはあのようなことだ。そういう出来事もあってか春になると佳穂さんの曲を聴く。