Shinya

好きなものがわかる

ずっと部屋を作るのが苦手だった。統一感をもたせたり、好きなものを集めたりすることの楽しさがわからなかった。好きだと思う物や事の判断軸がなくて、何が好きだとか嫌いだとかもわかっていなかったように思う。

好きなものがわかり始めたのは最近。どうぶつの森で数多くあるアイテムの中からどれを選ぶのかが楽しかった。多くの選択肢がある中で選べたということは、つまり今までは物を買うお金がなかっただけなのかもしれない。好きなものを選ぶにはそれだけの選択肢があることが前提だ。大人になってお金にも少し余裕ができたから好きなものを選ぶことができるようになったのかもしれない。

今はそれらを机や棚に並べて楽しんでいる。好きなものに向かう時間は日々の暮らしの中で一番楽しい時間だ。展覧会のグッズや本はつい買ってしまう。もう少し貯金ができたら自分が好きだと思うアートピースを買ってみたいと思っている。