Shinya

積み重ね

進めば進むほど、作れば作るほど、日常の積み重ねよりも重みをもつものはないと感じる。

作ってきた料理。飲んできたコーヒー。散歩のルート。着た服。感じたこと、出会った出来事。自分が何気なく残してきた過去の写真や文章をふと振り返るとそこでしか感じられない感情に出会う。短期的にみたらなんのメリットがあるのかわからないような写真や文章でも、時間が経ってみるとなんかちょっとよくみえる。なんでもかんでもすぐに共有してしまおうとすることに対して疑問があり、時間の価値を考えたりする。

時間にしか生み出せないよさがある。一年前に食べたものや前に住んでいた部屋の写真が愛おしかったりする。文章や写真にも熟成するということがあり、時間が経てば経つほど味わいが深くなるものがあるのではないだろうか。お金や欲など目先の欲望のために記録を残すのではなく、時間が経つほど熟成される文章や写真を残したいと思う。