Shinya

たくさんの植物が生い茂る庭がほしい。朝起きて庭に出て背伸びをし、植物と同じ空気を吸い込んで一日を始めたい。

イメージする庭はドリス・ヴァン・ノッテンの庭だ。ドリスのドキュメンタリーを観たときに庭の綺麗さにハッとした。目に留まったものをささっと摘み、それを部屋に飾る。そんな生活があるんだと思った。ドリスのような庭は難しいだろうけど、庭で植物を育てるのはできなさそうなことではない。

ドリスヴァンノッテンのドキュメンタリー

実家にも庭がある。植物は少ないけど、ヒイラギやモミジ、キンカンなんかの木が植わっている。ヒイラギは刺々しいので近づかないようにしていたし、キンカンの実は美味しかった。昔はアジサイも植わっていて、七夕の日にアジサイの露で墨を摺り書を認めたことを覚えている。

植物に関する記憶は尊い。いつでも新鮮でその場の空気が蘇ってくるような気がする。それはきっと植物がずっと変わらないでいてくれるからだと思う。記憶のトリガー。緑に囲まれて生活をするのはとても贅沢なことだろう。