Shinya

作り替え

心機一転、このサイトを作り替えた。このサイトは昨年作ったばかりだけど、トップページに載せる写真が必要だったり、誰に向けて書いているのかわからないようで書きづらい感じになっていた。大工さんのようにウェブサイトを構築するのは得意だけど、誰に向けてどのようなサイトにするのかということになると途端に素人になる。ウェブサイトを作ることにはいろいろな考え方が必要なんだと学びを経て、今回このような形になった。

大きな声をあげずに、しかし沈黙でもない在り方があるのではないか。心に浮かぶ小さな感情を、まず言葉に、声に残してみる。すぐに読まれることを前提にしていない言葉を書く場所。その積み重ねを表すように日付が重なっていく。誰に見られることもなく写真を撮り続けたヴィヴィアン・マイヤー。彼女はベビーシッターの仕事の傍ら趣味で写真を撮り続けた。作品も出すことなくただ撮っていただけという姿に、作為のないことの美しさを感じる。作為のなさに美しさを感じるのは、何にでも作為があることを感じているからかもしれない。社会は常にある一定の方向に向かっていてそれが繰り返されている。環境のいい森は多様な生物が入り込んでいるという。今の社会は微生物のような小さな生き物に栄養が行き届いていない気がしている。意味を求められ続け自走ができなくなっている私たち。作為がないことは実は豊かであることを確かめていきたいと思っている。