私のピクミンの行き先について
ピクミンのゲームは、小学生の時からの憧れだった。あの容姿がたまらなく好きなのだ。
iPhoneでPikmin bloomが配信され始めた時、普段あまりゲームをしない私もすぐにダウンロードした。
歩きながらピクミンを集めて花を咲かせるという、そしてピクミンが傷付いたり死んでしまったりしない、その平和さが好きだった。
でもいつからだろうか、思い出せないくらいごく自然に、私はそのアプリから離れてしまった。ほんとうにごく自然に、アプリを開かなくなってしまったのだ。
それから数ヶ月、アプリはいまだにホーム画面に残っている。タップするのに勇気がいる。ピクミンたちは元気だろうか。頭の花を咲かせたまま、おつかいに行ったピクミンは収穫物を持ったまま、今も私と一緒に歩いているはず。
長い時間放置してしまったことの申し訳なさと、それでもついてきてくれているピクミンの健気さを目の当たりにするのに勇気がいるので、アプリを開けないままでいる。
かと言って、このまま開かずにただアプリを削除してしまったら、私のピクミンたちはどこへ行くのだろうか。永久に、未知の世界に封じ込められてしまうのだろうか。それならば、ひとりずつ野に放して、さよならしたい。今までありがとう。自分の行き先は自分で決めるのだよ、と言って、さよならしたい。
この堂々巡りを始めて数日、今日も何もできないでいる。