ちょっとめずらしい形で、いっしょに読書をする友人がいる。
オンライン上で隣に座って、それぞれの部屋で持ってきた本を読む。仮想と現実の曖昧なところで読書をするという、静かな共有が心地よくて2ヶ月に1度くらいのペースで3年ほど続いている。
最近購入した本や日々のできごとについてぽつぽつ話してから、本の中に潜り、しばらくしたらまた浮上する。(最近は会話がたのしくて、つい長く話してしまうけれど。)本の趣味も近いので、おすすめし合ったものを買って読んだり、手紙やプレゼントを交換したり…
顔も声も知らない。けれどそれは大した問題ではなくて、私にとっては自分の言葉で時間をかけてじっくり話せることが何よりも重要なこと。オンライン上にたくさんの点がある中で、偶然繋がったこの線を大事にしていきたいなと、画面の中の二人の背中を見て思った。
